匠の技

精度をつくりこむ... サブマイクロメートルの世界へ挑む、技と精密測定機器の攻防 キサゲの技 ガイドウェイ

工作機械はあらゆる物を作り出す“ベースマシーン”です。品質的にも最高のものでなければなりません。機械加工で出来上がった物を利用して工作機械を作りあげると、絶対にその機械よりいいものが出来てきません。更なる品質の高いものを得るためには、機械加工で出来上がったものに対して、熟練された人の”測定の技術”と”修正の技術”で、機械加工によって生じる微小な誤差を取り除くこと(手づくり生産方式)が要求されます。

機械加工ではどうしても出せない精度の領域があります。削る機械は温度や湿度で変化します。キサゲ職人はそれを感じ取り、微小な誤差を手で削っては測定、という作業を繰り返して行きます。気の遠くなる様な作業ですが、機械で得られない高い運動性能、本当の高精度はこうして生まれてくるのです。そこには、精度をつくり込むために繰り返される高度な人間の技と超精密測定機器と高精度な加工機の緊迫したせめぎ合いを見ることができます。

先端の加工技術とともに脈々と息づくYASDAスピリッツともいうべきこの精度へのこだわりこそが、precisionの名を冠した定評ある高精度マシニングセンターを誕生させるとともに、さらに次元の高い『超高精度領域』への挑戦に駆立てているのです。


極めて高い平面精度や限りなく直角に近い精度を必要とする重要な個所に施されるキサゲはマシニングセンターの精度や耐久性などを左右する大切な作業です。



機械加工による締結部 徐々に固有精度を変えてしまう キサゲによる締結部 長年使用しても精度変化がない
テーブル上面のキサゲ
マイクロメートルレベルの精度を捉える


高い直角精度に仕上げられた
スピンドルハウジング取付け面


ガイドウェイ締結面のキサゲ
高い平面精度と真直度が確保される


ロータリーテーブル摺動面のキサゲ
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